修復の基本9 19th C Regency Ebonized Sofa

さて3つ目の家具はリージェンシー・エボナイズド・ソファです。

このソファーを修復したのがきっかけで、少しSofaについて調べる機会がありました。

その内容はアンティーク家具の魅力15でお話しします。

当時の学生たちの間では、在学中に数も種類を多く経験したいものですから、

このような大がかりな家具の修復はみんな避けて通るところでした。

実際このソファにかかるようになって、この1年目はこれが最後になりました。

ですが、やらせてもらえるだけで幸せだったので、いつもIt is my pleasure.

と覚えたての英語をつかうのがうれしくて答えていました。

そしたら、ある日みんなでランチを食べているときに、ある生徒が先生に「まさひこがやるってさ。」

というので、いつもの感じで「喜んで。」とこたえていたら、先生がこっちをみてニヤッとしました。

というのは、家具が学校に運び込まれてくると、工房の片隅に置かれて、

先生が書類の整理をして、誰に割り当てるか様子を見ます。

そんな時はだいたいルーキーがからかわれるのです。

みんなは多少修復の経験があって学校にきていますから、このソファーがどれほど大変かわかっています。

ですが、何も知らない本人は、「喜んで。」と答えていました。

このあと、ほぼ半年を使って修復することになるのですが、

はじめてのことばかりで、ほんとに大変でしたが、いろんなテクニックを教えてもらいました。

同時にこのクライアントから、あとでもっと大物をあずかることになります。

このソファでは、虫退治、木工、彫刻、ジョイントの加工など大掛かりな木部の直しと

繊細な彫刻の部分と各種織り交ぜてお届けします。

masamune について

マサムネ工房管理人の細川です。 アンティーク家具の修復や住宅の補修などをしています。 四国での生活や日々の仕事の中で感じることなどを書いています。
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