去年から保険屋さんからの依頼が増えてきました。
今回は分厚いスチールでできた、施設の入り口の庇にできためくれ傷です。
硬いスチールでしたので、昨今のアルミのものと違って損傷部だけだめくれていて、
周辺が歪んだり、曲がったりしていないので、めくれさえ取れれば、綺麗に直るはずです。
今回はサンダーで切り落として、削って平にしてみました。
手持ちのハサミや金物用のけれんでは歯が立たなかったので、
最初からサンダーを使って正解でした。
お施主様からはとにかく馴染ませて欲しいという強いご要望があった言うことで、
「どうやって風化した感じを出すか?」
いつも白化したらいけないということを注意して塗装しているのですが、
今回は、塗膜に段を作ったり、白い色を上から流したりしてみて、劣化した感じを出してみました。
お客さんには「掃除して、綺麗になるとここだけ風化し感じが残りますよ。」
と伝えながら仕上がりを見ていただき、
注文通りの仕上がりですとお褒めの言葉をいただきました。