今回は映画 「英国王のスピーチ」です。
映像がシンプルで、コミカルに進んでいきます。
イギリス人のプライドの高さ、またその上をいく皇族のプライド。
階級社会であり、過去の遺産でご飯を食べていると言われた、
皇族の苦悩みたいなものも垣間見えます。
良くも悪くもイギリスだなーという感じでした。
しかし、注目すべきはiそのシーンシーンにでてくる、家具の面白さです。
まずは、ウエストミンスター教会でジョージ6世役のコリンファースが振り向くと、ある椅子に座っている
ローグ役のジェフリーラッシュに激こうするシーンがあります。
その椅子に座ったことで、なぜそんなに起こったのか、それは13世紀にエドワード1世のために作られた、王様の椅子だからです。戴冠式用の椅子として王族の儀式のときに使われてきた、由緒正しい椅子なのです。
アンティーク家具の世界でも、一目置かれる椅子に一般人のローグが座っているのを見た時は僕もぞっとしました。
さてそれから、ラストに迫ると、国王がスピーチを始め、それぞれの生活レベルや国の特徴などが
置いてある家具からよく読み取れるように配置されています。
一般の労働者階級が集うパブでは丸い背もたれが印象的な、トーネットなどの椅子、日本ではカフェ椅子などともいわれていますね。皆さんおなじみの黒っぽい色をしたかわいい椅子です。
少し裕福そうなおばさんが写るシーンでは、ジョージアン調のブラウンファニチュアーが部屋を飾っていました。
そして、国王のお兄さんが恋人と放送を聞いているシーンでは、きらびやかな金色の金物があちらこちらの
家具に配されていて、雰囲気からいくと、フランスにいるのではないかなーと思われました。
その他にもいろんなシーンにいろんな家具がでてきますので、ゆっくりおご覧ください。
家具の特徴をじっくり見るために、マサムネ工房のHPにデザイン、スタイルのページをでティール集として
作りました。こちらで、特徴を探してもらうと、時代や名前がわかると思います。
映画を見る時も、テレビを見る時も、写真を見る時も素敵な家具が写っていると嬉しくなります。