やっとのことで、木部の修復が完成しました。
次の課題は無数に打ち込まれたピンの跡です。
サイドレールとバックレールにツキ板を張るということとなりました。
既存の保存ということに関しては、ツキ板をはがしてしまえば
すべて元通りになりますので、穴を一個づつ埋めていくよりは
今の状態をそのまま保存できるという結論になりました。
これでフィニッシュ(塗装の意味でつかいます。)の準備ができました。
クランプをありったけ持ち出して、各部材をアニマルグルーで
固定します。こういうときは、アニマルグルーが冷えて固まる前に、
クランプを締めあげなければならないので、クラスメートに助けてもらいます。
一度アニマルグルーなしで締めあげてみて、スムーズに固定できるか
リハーサルを行いました。
すこし、デザイン的に考慮する部分が出てきました。
次の写真は前から見たときのツキ板の厚み部分です。
正面からソファーを見ると、サイドに張ったツキ板の
厚みがもろに見えて、野暮ったいということが問題点としてでました。
ここは、正面からみてなるべく厚みを見せないようにするために
斜めなるようにかんなで薄く削りました。
いよいよ塗装です。
まずはどのような黒色なのか。よくみて考えなさいと言われました。
黒だとしか言えませんでした。
この時、先生は次の家具を同じ依頼者から預かっていました。
ある日、どこからか、足を1本持ってきて、これと同じ黒にしようと言い出しました。
次回に続きます。