修復の基本7

螺旋状にピッチを持つ支柱と、受け側の溝のギャップを直します。

両方とも木材(ビーチ)で作られているのですが、やはり百年近くるくると回されると、

すりへってきます。そして、直角に立たないようになってきて、高さの調整が難しくなってきました。

僕は、このスツールが学校での2つ目の修復でした。

このスツールで、「ここまでやるんだー」と感動したのを覚えています。

まず、木製の支柱の方の溝の欠け一つ、一つをパッチで埋めていって、

面を作るよう言われました。内心「うそ、マジ?」という想いでいっぱいでした。

この写真のひだの右側に見える縦のラインはパッチを埋めていっているところです。

だいたい5mmほどのかけでもすべても、木パッチの指令を受けました。

パテでいいじゃないかと思うのですが、やはり、今回のかみ合わせの悪さの原因は

このひだの摺り減りによるものなので、しっかり直そうということになりました。

このパッチを作ってから、ちょっとこれは考えかたを変えなければ

やばいぞーという感じを受け取りました。

そもそも留学しましたが、もっとお気軽なものだと思っていたんですね。

夕方まで学校で、夜はバイトをして、ゆっくり時間を過ごしながら、

楽しく生活をするつもりでした。このあたりから、英語と木工に遅れをとっていることを

痛切に感じ取り、毎日夜中の3時ころまで勉強をするようになりました。

この時期に気持ちをさっと切り換えたことが、後の生活の充実につながったように思います。

masamune について

マサムネ工房管理人の細川です。 アンティーク家具の修復や住宅の補修などをしています。 四国での生活や日々の仕事の中で感じることなどを書いています。
カテゴリー: 修復 パーマリンク

修復の基本7 への2件のフィードバック

  1. Masahiko Hosokawa のコメント:

    そうなんですよね。朝は8時から夜9時まで工房でしょ。夜帰ってから英語の勉強でしょ。正直、計画に無理があったよね。まあ結果オーライ。

  2. Hiroaki Yoshida のコメント:

    私も細川さんはもっと気楽に留学していると思ってました(笑)それがそれが・・・

コメントは停止中です。