アンティーク家具の魅力15ではsofaについて、いろいろな呼び方がありますよ。と少し例題をだしてお話をしました。
ここまでの家具の中心は、イギリスとフランスのネオクラシカルから次のスタイルへ向けての黄金の18世紀の家具の話をしています。
本来イギリス家具を中心にお話ししたいのですが、本家本元のお話は重要ですので、
フランスのものを外せません。
そこで、この時代のもう一つの大切なフランスの椅子のお話しです。
これは、もう至極簡単。
とにかく、このポイントさえ押さえてけば、大丈夫というものです。
フランスの椅子の代表的な2つの形。
Bergēre
ひじ掛けの下の部分に布がはられていて、クローズドになっていますね。
形としては体を包み込むような曲線が特徴的で、一人掛けのソファーのようです。
とても優雅な雰囲気を持っています。
Fauteuil
こちらはオープンアームチェアーとなり、ひじ掛けの下の部分が空洞になっています。
広くイギリスでも、フランスでも使われていた形のものですが、発祥はフランスとなります。
この二つの形は違えども、各スタイルごとにまたデザインが微妙に変わっていきます。
LOUIS XVの様式ですと、絵の中に貝殻や左右非対称のモチーフがあらわれ、
脚はs字カーブをきれいに描きます。ギルディングが施されたり、ニードルワークで背もたれの
クッションが編まれたりもします。ロココテイストですね。
Louis XVIの様式ですと、まっすぐな脚、背もたれは規則正しい楕円形になり、
全体的に直線が印象つけられます。こちらはネオクラシカルのテイストですね。
今度フランスへ行かれる方は、街角のカフェなどでよく見てみてください。
いろんなタイプのFauteuilsとBergēreが見られますよ。